日本の気候風土の中で育まれてきた伝統的な工法で、在来工法とも呼ばれています。
木材の柱と梁、桁で骨組みを構成し、柱と柱の間に斜めに筋交いを入れ強度を高めます。設計の自由度が高いのが特徴で、増改築にも適しています。また、狭小地や変形地でも対応がしやすく建築地を選びません。最近では、耐震性不足を補うため接合部に結束金具やボルトなどの金物で補強する会社も増えてきました。
壁で家を支える枠組み壁工法の一つです。北米やカナダなどでは主流の工法で、材料費が比較的安価に抑えられます。木材の断面の寸法が2インチ×4インチの材料で枠を組み、そこに構造用合板パネルを張って壁を造ります。壁と床、天井をパネルで密閉し六面体の構造にすることで耐震性をUPし、気密性・断熱性に優れた工法です。使用する部材はすべて規格化され、一定の品質を保つことができます。ほかにも2×6インチの製材を使用する2×6(ツーバイシックス)があります。
工場生産された一定品質の規格化した部材を使用し、工場内である一定規模まで組み立て、それを建築現場で組み合わせて完成させる工法です。建築過程の多くをシステム化しているため、大工や職人の技術や熟練度に左右されることなく、他の工法に比べて品質を安定させやすい特徴があります。また、建築現場では工期を短縮することが可能で、部材の大量生産や人件費などの建築費用を抑えることができます。材質によって、木質系、鉄骨系、ユニット系、コンクリート系などがあります。
引っ張りに強い鉄筋と圧縮に強いコンクリートの特性を組み合わせ、強い構造を生み出す工法です。鉄筋を組み、その周りを型枠で囲ったところにコンクリートを流し込んで固めます。部材の形の自由度から店舗など個性的なデザインにも対応しやすい特徴があります。耐震性や耐久性、耐火性、防音性に優れマンションなどに多く採用されています。現場での施工の難易度が高いため、コストは高めです。